夫婦で子育てを一緒に楽しむ時間

私たちには一人の娘がいます。子育てをしている方ならきっと共感していただけると思いますが、子育てには正解がなく、日々が試行錯誤の連続です。子どもが健康で、幸せな人生を歩めるようにと願いながら、親は意識的にも無意識的にもさまざまなアプローチをしていきます。
家庭は、自分をさらけ出せる特別な場所でもあります。娘も、私たち夫婦も、それぞれが自分のペースで思いのままに行動する。そんな自由な雰囲気が、私たち家族の自然な空気をつくっています。
私が特に心がけているのは「コーチング」という視点です。妻が娘に生きていく上で大切なことを教えてくれているので、私はその妻の教えをもとに、娘がどのように選択していくかをサポートする役割を担っています。教えるのではなく、気づきを促す。親でありながら、一人の人間として娘に向き合うようにしています。
もう一つ、自分の挑戦として意識しているのが「怒らない・叱らない」ということ。もちろん、子どもですから、うまくいかないことも多々あります。ただ、感情的にならず、しっかり対話をする。伝えることを大切にしています。これは妻との自然な役割分担でもあり、妻が“愛のある厳しさ”を見せてくれるからこそ、私は“対話で伝える”という形を取れています。
子育ても気づけば14年目。これまで私はコーチ業や大学の仕事で外に出ることが多く、妻が一人で娘を支えてくれた時間が長くありました。そのことには心から感謝しています。最近はようやく、家族で過ごす時間が増え、子育てを「一緒に楽しむ」ことができるようになりました。
とはいえ、現実はバタバタ、ギャーギャーの毎日です。理想のように穏やかではないことも多いですが、そんな日常こそが家族らしさであり、笑い合いながら過ごせる幸せだと思っています。
子育てで一番大切なのは、方法論やテクニックではなく、親が子どもを一人の人間として愛し、尊敬すること。そして、親自身も人生を楽しむことではないでしょうか。親が自分の人生を楽しんでいる姿は、何よりの教育になる。そんな思いを胸に、これからも夫婦で子育てを楽しめるマインドで生きて行きます。そして、娘と妻から多くのことを学び続けます。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸
