他者との関係性の前に自分との関係性を高める

いい結果を生み出すために欠かせないのが「関係性の質」を高めることです。チームや職場、家族、友人など、私たちは常に他者との関係性の中で生きています。しかし、その前に最も大切にすべき関係性があります。それは「自分との関係性」です。

人はつい、他者との関わりの中で答えを探そうとします。「どうすれば相手ともっと良い関係を築けるか」「どうすれば周りから信頼されるか」と考えることはもちろん大切です。けれど、その基盤となるのは“自分自身との関係”が整っているかどうかです。
自分を理解し、受け入れ、信じることができて初めて、他者を理解し、受け入れ、信じることができるのです。

自分を信じられる人は、自然と他者を信じる力を持っています。
自分の幸せを感じられる人は、他者にも幸せを届けることができます。
そして、自分を愛せる人は、心から他者を大切にできます。

これは「自己中心的」ということではありません。むしろ、自分を大切にできる人ほど、他者にも優しくなれるのです。自分の状態を知り、感情を認め、心を整えることができる人は、相手の気持ちにも丁寧に寄り添うことができます。自分を満たすことで、自然と周りにも良い影響を与えられる。これが、良い関係性を築くための第一歩です。

では、どうすれば自分との関係性を高めることができるのでしょうか。
それは「自己認識力」と「自尊感情」を育むことです。
自己認識力とは、自分の思考や感情、行動のパターンを客観的に見つめる力です。自分がどんなときに心地よく、どんなときにストレスを感じるのかを知ることで、より良い選択ができるようになります。そして、自尊感情とは、自分の存在をそのまま受け入れ、「自分には価値がある」と感じる心の力です。

私自身も、これまで多くのチームや人と関わる中で、自分との関係性を整えることの大切さを実感してきました。結果が出ないときや人間関係に悩むとき、外側ばかりに原因を探していた時期もありました。しかし、本当に変化が起きたのは、「自分をどう見つめ、どう受け入れるか」を考えるようになってからです。自分を責めるのではなく、ありのままの自分を認める。その積み重ねが、自信や穏やかさにつながり、結果的に周囲との関係性の質をも高めていきました。

他者との関係性をより良くするための最初の一歩は、実はとてもシンプルです。
それは「自分を大切にすること」。
今日一日、自分の心の声を丁寧に聞いてあげるだけでも、あなたの周りの人との関係は少しずつ変わっていきます。

自分を大切にできる人は、他者を幸せにできる人です。
まずは、自分との関係性を深めることから始めてみましょう。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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