学びは遊び心から──自由に学ぶゼミナールのすすめ

私は大学で「スポーツコーチングゼミナール」を担当しています。
ゼミ生は3年生と4年生。自らの意思でこのゼミを選んでくれた学生たちです。

私のゼミには、少し変わったルールがあります。
それは──「出席自由」「学び方自由」「やる気も自由」。
ゼミに来るのも、来ないのも自由。来ない代わりに、自分のやりたいことを夢中でやっているなら、それでOKです。
むしろ、その“夢中”こそが、学びの一番深い部分だと思っています。

たとえば、「リーダーシップを分析したい」と言って自分の持論を形にしようとする学生もいれば、
「子どもへのコーチングの言葉かけ」を深く学びたいと、幼稚園の先生にアンケートをとる学生もいます。
一方で、「研究はそこそこにして、とにかく今を楽しみたい!」という学生もいる。
みんなバラバラ。でも、バラバラだからこそ面白い。

私は、大学の学びとは「自由に学ぶ練習」だと考えています。
社会に出ると、「誰かに言われたからやる」ことが多くなります。
しかし本当に大切なのは、「自分で気づき、自分で動ける力」。
つまり、“自習力”です。自分で学び、自分で習う。
それは簡単なようで、実はとても難しい。
だからこそ、ゼミでは「指示待ち」ではなく、「遊び心待ち」を大切にしています。

遊び心とは、ただふざけることではありません。
「もしこうしたら面白いんじゃないか?」
「誰もやっていないことに挑戦してみよう!」
そんなワクワクの発想を持つ力のことです。

スポーツの世界でも同じです。
ルールの中で最大限に自由に動ける選手が、一番輝きます。
勉強も、仕事も、人生も、少しの“遊び”があるからこそ伸びるのです。

私がゼミを通して学んで欲しいことは、
「自分のやりたいことを、やり続ける楽しさを忘れないでほしい」と。
決まったコースを走るのではなく、自分でルートを探し、時には道に迷ってもいい。
その迷いの中で見つけた景色こそ、最高の学びです。

社会に出てから必要なのは、正解を当てる力よりも、
「知らないことを楽しむ心」だと思います。
知っていることより、知らないことのほうがずっと多い。
だからこそ、学び続けることが面白くなるのです。

ゼミナールは、そんな“学びの遊び場”でありたい。
自由に考え、挑戦し、失敗して、笑って、また立ち上がる。
その経験が、社会に出たときの大きな力になります。

人生はきっと、真面目だけでは面白くない。
ちょっとした“遊び心”が、人を柔らかくし、世界を広げてくれる。
これからのゼミの教室にも、自由でちょっと変わった冒険者たちが、また集まってくることでしょう。


SPORTS BAR FEEL FREE オーナー
宮﨑 善幸

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