4-9-3 支えを求める力

信じる力と言葉が、人の可能性をひらく
私たちが成長していく過程において重要なのは、「信じる力」と「支えを求める力」です。人は一人で強くなるのではなく、自分を信じ、他者と関わりながら前に進んでいきます。困難や停滞に直面したときでも、「きっと良くなる」と信じ続けることは、行動を止めないためのエネルギーになります。信じることは楽観ではなく、未来に向けて歩み続けるための意思なのです。
また、日々使う「言葉」も人の成長に大きな影響を与えます。ポジティブな言葉は思考や感情を整え、前向きな行動を引き出します。「ありがとう」「嬉しい」「楽しい」といった言葉は、自分自身だけでなく周囲の人にも良い影響を与え、関係性を豊かにします。一方で、不平や不満、悪口といった否定的な言葉は、自分自身の状態を無意識に下げてしまいます。だからこそ大切なのは、言葉を抑えることではなく、信頼できる人に話しながら前向きな状態へと切り替えていくことです。ここに「支えを求める力」の本質があります。
支えを求めることは決して弱さではありません。自分の状態を理解し、他者に頼ることができるのは、むしろ成熟した力です。人は他者との関係の中でこそ、自分を見つめ直し、成長することができます。一人で抱え込まず、必要なときに支えを求めることが、次の一歩につながります。
人を支える立場においては、「個別性」と「一貫性」が重要になります。人は一人ひとり異なる背景や特性を持っています。そのため、全員に同じ関わりをするのではなく、それぞれに合ったアプローチを選ぶことが求められます。これは「平等」ではなく「公平」という考え方です。一方で、指導する側の軸はぶれてはいけません。何を大切にし、どのような基準で関わるのかという一貫性があることで、人は安心して挑戦することができます。そしてどんな状況においても、その人の可能性を信じ続けることが、成長を引き出す土台となります。
また、組織やチームにおいても鍵となるのは「個の成長」です。一人ひとりが自立し、自分の役割を理解して行動できるようになることが、全体の力を高めていきます。うまくいかないときほど全体を見るだけでなく、個に目を向けることが重要です。
信じること、言葉を整えること、支えを求めること、そして個と向き合いながら一貫した軸を持つこと。これらが重なったとき、人の可能性は大きく開かれていきます。日々の小さな選択の積み重ねが未来をつくります。だからこそ、自分自身と周囲にどんな言葉をかけ、どのように関わるかを大切にしていきたいものです。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸
