価値観が変わった瞬間

大学1年生から2年生までの間、私の行動は全てが他人のせいでした。失敗しても、不満があっても、心のどこかで「これは自分の責任ではない」と考えていました。環境が悪い、周りの人が悪い、運が悪い—そうやって自分を守っていました。しかし、ある瞬間に気づきました。「全ては自分で選択している」という事実に。
この気づきが私の人生の大きな転機となりました。
当時、私はプライドの塊でした。過去の成功や、周囲からの期待に縛られ、それを維持するために自分の弱さを認められませんでした。他人のせいにすることで自分のプライドを守り、安心感を得ていました。しかし、その結果として前に進むことができませんでした。
ある日、自分自身を見つめ直すきっかけが訪れました。それは些細な出来事だったかもしれませんが、私にとっては衝撃的でした。仲間が努力し、自分の責任を受け入れて前進している姿を見て、自分はその場に留まり続けていると気づいたのです。そして、その原因は自分自身にあると初めて認めました。
「なぜ私は他人のせいにするのか?」そう自問したとき、答えは明白でした。自分を守りたいからです。自分の弱さを受け入れる勇気がなかったからです。その瞬間、私は今までの自分の行動がいかに未熟でカッコ悪いものだったかを痛感しました。
その経験を通じて、私の中で「かっこいい」という新しい価値観が芽生えました。かっこいいとは、失敗を他人のせいにせず、自分の行動を全て自分で引き受けること。過去の成功やプライドにしがみつくのではなく、弱さや失敗を認め、そこから成長すること。全ては自分で決めており、全ては自分次第なのだと。
この価値観に気づいてから、私の人生は変わりました。失敗を恐れなくなりましたし、他人に依存することもなくなりました。自分の選択に責任を持つことで、自由を感じることができました。そして、その自由の中で、自分らしく生きることができるようになりました。
過去の自分を否定し、新しい価値観を受け入れるには時間と勇気が必要です。しかし、そのたびに自分の中の「かっこいい」という基準を思い出し、自分に問いかけました。「この選択は本当に自分らしいか?」「他人のせいにしていないか?」「その選択・行動はかっこいいのか?」
こうして少しずつ、自分の行動や考え方が変わっていきました。成長とは一瞬で起こるものではなく、小さな気づきや行動の積み重ねです。そして、その積み重ねが、やがて自分を大きく変える力になります。
この経験を通じて、私は「全ては自分次第」というシンプルな真理を学びました。それは決して楽な生き方ではありませんが、間違いなく誇れる生き方です。今では、この価値観を持ちながら毎日を過ごしています。そして、これからもこの価値観を大切にしながら、成長し続けていきたいと思います。
もしも今、過去の私と同じように悩んでいる人がいるなら、伝えたいことがあります。全ての選択はあなた自身にあります。他人のせいにするのをやめ、自分の人生を自分の手で切り開いてほしいです。その瞬間、きっと新しい世界が見えてくるでしょう。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸