キャリアの転機を迎えた瞬間

人生には、思いがけない転機が訪れることがあります。それは、過去を振り返ったときに初めて気づくこともあります。私自身のキャリアにおいても、いくつもの転機があり、そのすべてが現在の私を形作っています。その中でも特に重要だと感じるのが、「断らない姿勢」と「今を大切にする心構え」です。

1. 断らない・断れないでキャリアアップ

キャリア形成において、「依頼を断らない」ことが、私にとって最も大きな教訓となりました。正直なところ、私はもともと断れない性格です。しかし、この性格が結果的に多くの経験を積むきっかけとなり、私のキャリアを豊かにしてくれました。

これまでのキャリアの中で、私はさまざまな役割を経験してきました。コーチとしての活動を軸にしながらも、アスレティックトレーナー、S&Cコーチ(ストレングス&コンディショニングコーチ)、チームマネージャー、アナリスト、チームディレクター、さらには専門学校や大学での講師といった役割も担いました。

例えば、ある時期にチームのアナリストとしての依頼を受けた際、初めての経験で戸惑いもありましたが、「やってみよう」という気持ちで引き受けました。その結果、チームの戦術をデータ分析の観点からサポートする方法を学び、指導の幅が広がりました。また、アスレティックトレーナーとしての役割を担った際には、選手たちの身体ケアやリハビリの重要性を深く理解することができました。

こうしたさまざまな役割を経験する中で、私の中には「何事もやってみることで新たな道が開ける」という確信が芽生えました。断らない姿勢は、ただ多忙になるだけではなく、自分のスキルや視野を広げるための貴重な機会を与えてくれるのです。

2. 転機は今

転機というものは、振り返ったときに初めてその意味がわかることが多いものです。そして、何が転機になるのかは、その瞬間にはわからないことがほとんどです。

私が現在取り組んでいる仕事やプロジェクトも、今はまだその結果や意義が明確ではありません。しかし、これらの経験が未来のどこかで大きな成果や新たな道を生み出すことを信じています。

例えば、かつて私は一人のコーチとして現場に立ち、選手たちと直接向き合う日々を送っていました。そのときには、その経験が私のキャリア全体にどう影響を与えるのか、具体的なビジョンは見えていませんでした。しかし、数年後に振り返ったとき、その経験が現在の指導スタイルやマネジメントスキルの基盤となっていることに気づきました。

また、今運営しているFEEL FREEでも、日々の努力や挑戦が、数年後、さらには10年後にどのような形で実を結ぶのか楽しみです。たとえ今は小さな一歩であっても、それが大きな変化や成長につながることを信じています。

結論

キャリアの転機を迎える瞬間というのは、特別な出来事や大きな決断のときだけではありません。日々の中で、どんな依頼にも全力で取り組む姿勢や、今の経験を未来につなげる意識が、転機を作り出す鍵となります。

  1. 断らない姿勢:新しい役割や挑戦を恐れず受け入れることで、経験とスキルを広げる。
  2. 今を大切にする心構え:日々の努力が未来の成果につながると信じ、目の前の仕事に全力を尽くす。

私自身、この姿勢を通じて、キャリアを築いてきました。そしてこれからも、どんな依頼や挑戦にも前向きに取り組みながら、未来の可能性を広げていきたいと思います。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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